超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

「テラス?」

困りきったアンセムの声。
アンセムの胸に顔を埋めて、自分の手をアンセムの背に回すテラス。
相変わらず心臓はドキドキと痛いくらいだけど、とても心地良い。

「テラス、本当にキツイから離れてくれ…」

「キツイって?」

「我慢できなくなる」

アンセムはそう言えば離れてくれると思った。
実際に、我慢も限界を向かえそうだ。

「いいよ」

「だ、ダメだ!」

テラスの予想に反する返事に、アンセムはうろたえた。

「また無理をしてるんだろう?」

もう、あんな辛そうに泣くのを堪える顔は二度と見たくない。

「わかんない。でも、前とは違うよ。アンセムと一緒にいたいだけ。
ダメ…かな?」

そしてテラスはアンセムを見つめた。
顔を赤らめ、少し潤んだ目で見つめられ、アンセムはどうにかなってしまいそうだ。
それでも、なんとか冷静さを保ってテラスを見た。
確かに、前回と違い、恐がってはいないようだし、何よりアンセムを求める表情が可愛くて仕方がない。
ここまでされて、どうして自分を抑えることができようか。

アンセムはテラスにもう一度キスをした。
テラスは優しいキスに嬉しくなった。
目を閉じて受け入れる。
唇を甘噛みされたあとに、アンセムの舌がそろそろと入ってきた。
一瞬ビクリと体を震わすテラス。
反応してしまうのは仕方がない。でも、今日は恐くなかった。
自分から少し口を開いてアンセムの舌を迎えた。
アンセムの舌は優しく優しくテラスの口内を刺激する。
両手で顔を包まれて、髪を撫でながらキスは続いた。