超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

「勝手に焦って、勝手に不安になって、テラスの気持ちを確かめたくて、自分が満たされたいがために、テラスを苦しめた」

「だから何が?意味わかんないよ。ミユウさんと比べられたのは嫌だったけど、後は何?」

「それは、無理矢理キスしたり、セックスを迫ったり、色々したじゃないか」

「だって、それは普通のことでしょう?」

テラスは上目遣いでアンセムを見つめた。

「恋人同士なら、当然することなんでしょう?
アンセムは普通のことを言っているだけで、それに応じられない私の方が問題なんだよ」

いつも、アンセムに負い目を感じていた。
自分がもっと積極的でいられたら、無意味に悩ませることも、我慢させることもなかったはずなのに。

「テラス…」

「だから、この前のは本当に私が悪いの。
どうして好きな人に触れられるのが恐いんだろう…。ごめんね、アンセム」

テラスは俯いてしまい、表情が見えない。
だけど、もしかしたら目に涙を浮かべているのかもしれない。
アンセムは切なくなった。
こんなに酷いことをした自分に、テラスが謝る必要などないのに。

「こんな私が彼女だと疲れちゃうよね」

「そんなはずないだろう!」

アンセムは即否定した。
本当は駆け寄って抱き締めて訴えたい。
だけど、また恐がらせてしまうかもしれないと思うと、動けなかった。