超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

「初めは誰でも恐いんじゃないかしら。個人差はあるでしょうけど。私も恐かったし」

「そ、そうなの?」

自分だけじゃないのかと、少しだけ安堵するテラス。

「そりゃ~ね。だって超痛いし、初めてのときはありえないって思ったもの。あんなものが自分の中に入るなんて」

「表現露骨過ぎだよ…」

「テラスは元々警戒心強いし、知識から入るタイプだから、初めての未知の世界は恐くて当然じゃないの?」

「そうかなぁ…」

自分のことながら、首をかしげてしまう。

「だから、少しずつ慣れさせてもらえばいいじゃない。ちょっとずつステップアップしてけば最後はちゃんとできるわよ」

アイリに明るく言われて、テラスは少しだけ気が楽になった。
だけど、アンセムは少しずつではなく、早く関係を持ちたいと思っているのだ。
それを自分のペースに合わせてほしいというのは、やはり身勝手で酷だろうか。
帰ってほしいと言われてしまった。
アンセムはもう、自分を待つことに疲れて、投げ出したくなったのではないだろうか。

「もうダメかも…」

テラスが力なく呟きながら目線をふと上げると、その先にアンセムの姿が見えた。