1人になり、アンセムはテラスに思いを馳せた。
酷い嫌がらせを受けたことを、心底申し訳なく思った。辛かっただろうに、と思うと胸が痛くなった。
きっと、それ以外にもいろいろな嫌がらせが会ったのだろう。
それを話してくれないことに腹をたて、勝手にへそを曲げ、いじけて、姑息な考えでテラスを傷つけてしまったことを激しく後悔した。
カイに言われて気付いたこともたくさんあった。
確かにテラスは少しずつ自分との距離を縮めてくれていた。
それに気付かず、無駄に急かし、自分の欲望を押し付けて、それでも尚、逃げないでいてくれたテラス。
どうしてその気持ちを信じてやれなかったのだろう。
今からでも間に合うだろうか。
謝ったら、テラスは許してくれるだろうか。
テラスの気持ちを無視してセックスを強要した自分は、もう受け入れてもらえないのではないか。
考えると思考は悪い方へ悪い方へ進もうとする。
カイに「自分で動く」と宣言しておきながら、テラスに背を向けられ、傷つく事をまだ恐れている。
作業は全然進まない。アンセムの手は止まったままだ。
時刻は11時。アンセムは立ち上がった。
「カイさん、休憩してきます」
アンセムは部屋から出ると、カイにそう告げた。
「お~」
手元の資料から目を離さず、間延びした返事をするカイ。
アンセムは図書館を出た。
その後姿をカイは確認し、そして安心するのだった。
酷い嫌がらせを受けたことを、心底申し訳なく思った。辛かっただろうに、と思うと胸が痛くなった。
きっと、それ以外にもいろいろな嫌がらせが会ったのだろう。
それを話してくれないことに腹をたて、勝手にへそを曲げ、いじけて、姑息な考えでテラスを傷つけてしまったことを激しく後悔した。
カイに言われて気付いたこともたくさんあった。
確かにテラスは少しずつ自分との距離を縮めてくれていた。
それに気付かず、無駄に急かし、自分の欲望を押し付けて、それでも尚、逃げないでいてくれたテラス。
どうしてその気持ちを信じてやれなかったのだろう。
今からでも間に合うだろうか。
謝ったら、テラスは許してくれるだろうか。
テラスの気持ちを無視してセックスを強要した自分は、もう受け入れてもらえないのではないか。
考えると思考は悪い方へ悪い方へ進もうとする。
カイに「自分で動く」と宣言しておきながら、テラスに背を向けられ、傷つく事をまだ恐れている。
作業は全然進まない。アンセムの手は止まったままだ。
時刻は11時。アンセムは立ち上がった。
「カイさん、休憩してきます」
アンセムは部屋から出ると、カイにそう告げた。
「お~」
手元の資料から目を離さず、間延びした返事をするカイ。
アンセムは図書館を出た。
その後姿をカイは確認し、そして安心するのだった。



