超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

「あなたのことを差し置いて、自分の気持ちを確認すためにアンセムを使ってしまったの。テラスには謝らなければいけないわね。ごめんなさい」

「いえ、いいです。私とアンセムがうまくいかないのは、きっとミユウさんのせいじゃありませんから」

テラスは首を振った。

「アンセムのこと、嫌になった?」

「そんなはずありません。だけど、どうしてあげたらいいのか、今ちょっとわからなくなってしまって…。
とにかくアンセムに会いたくて部屋に行ったけどいないし。どうすればいいんだろう」

テラスは途方に暮れていた。

「アンセムは部屋にいるかもしれないわ。今朝部屋に行ってみたけど、1人になりたいって追い返されたの。ずっと1人で不貞寝でもしてるんじゃないかしら」

「じゃあ、行っても開けてくれないですね。どうしよう…」

「大丈夫よ。あのね、テラスに声をかけたのは、もう1つ理由があるの」

そう言って、ミユウはテラスの前に鍵を置いた。

「なんですか?これは」

「アンセムの部屋の合鍵」

「え!」

驚きすぎて思わずのけぞるテラス。