超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

一方、テラスは部屋で寝込んでいた。昨日泣きすぎて、体がだるかった。
心配したアイリが昨夜部屋を訪問してくれたが、話をする元気もなく、大丈夫だからと帰ってもらった。
今朝もアイリから電話がかかってきた。自分がアンセムに色々と言ってしまったことを酷く気にしていた。
でも、アイリに責任はない。悪いのは自分だ。

もうアンセムは自分に愛想を尽かしたかもしれない。
こんなわけのわからない自分と付き合うのは大変だろう。
アンセムならば、他にいくらでもいるのだ。
本当にミユウと復縁した方が、アンセムのためなのかもしれない。
テラスは本気でそんなことを思っていた。

午前中はウトウトと浅い眠りを繰り返し、さすがに空腹になって、早い昼食を食べに食堂へ向かう。
まだ11時ということもあり、食堂はガラガラで、知った顔もなく、テラスは自分の好きなパンとスープを選び、窓際の席でぼんやりと外を眺めながら食べた。
アンセムがどんな決断をしても、このまま何もしないのは後悔が残ると思った。

どうして好きだという気持ちを信じてもらえないのだろうか。
自分は表現方法を間違っていたのだろうか。
好きだという気持ちだけはもう一度ちゃんと伝えたい。

空腹が満たされると、少しだけ気力も沸いてきた。
テラスはアンセムの部屋へ行くことに決めた。
どんな冷たい対応をされるのか恐いけれど、このまま何もしないで逃げるのは嫌だ。