超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

「はぁ~?なんであいつが苦労すんだよ。苦労してんのはテラスの方だぜ。
図書館にまで来て張ってたんだぜ、あの男のファンが。それ以外にも、多分散々な目に会ってると思うけどな」

それについてだけは、ナミルもテラスに同情するところではある。

「なんでシンがそんなこと知ってるのよ。テラスさん、シンには色々と喋るってこと?自分の彼氏差し置いて」

「ちげーよ。テラスから愚痴なんて一言も聞いたことねーよ。
図書館の件は、感づいた司書から呼び出しがあったんだよ。護衛代わりにな。
あの色男じゃなくって、俺を、だぜ。司書だって、色男に力不足を感じてるってことじゃねーの?」

「そんなことがあったの…」

「その他は、テラスは嘘が下手だからな。質問して回答がなくても、顔見りゃ何となく良い方向かそうでないかくらいはわかるわな」

「でも、どうしてテラスさんはアンセムさんに相談しないの?それこそ、アンセムさんを馬鹿にしてるようなものだわ」

アンセムを無下にするテラスが許せないナミル。

「相談してどーするんだっつーの。
あの男、結構冷静じゃねーぜ。キレちゃって大騒ぎになったらどーする?」

「アンセムさんはそんな人じゃないわよ!私だったら絶対頼っちゃう」

「そりゃ馬鹿女はそーかもしんねーけど」

「テラスさん見てると、物凄くイライラするわ。
アンセムさんはあんなにテラスさんのこと好きなのに、大事にしてるのに、どうして隠し事するの?」

「そりゃ、あの色男を悲しませないためだろ。まぁ…俺もそこはおまえと同意権だけどな」

「そ、そうなの…」

思わぬ共感をされ、ナミルは勢いを挫かれた。