超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

「あんたに充分問題処理能力があれば、俺に役割は回ってこなかったはずだ。違うかよ」

シンはカイを見た。

「どういうこと…ですか?」

アンセムもカイを見る。

「おいおい、自分から喧嘩ふっかけといて、僕に収集させるつもりか?」

「後はその司書に聞くんだな。俺、帰るわ」

「シン、口の聞き方に気をつけろ」

「へいへい。カイさん、お疲れ様っす」

一応おざなりな挨拶をしておくシン。

「よう、馬鹿女、勉強教えてやっから、こっち来いよ」

「は、はぁ!?誰があんたなんかと」

いきなり言われてナミルは素っ頓狂な声を上げた。
アンセムが心配で、この場を立ち去りたくない。

「空気読めよ。行くぜ」

そしてシンはナミルの腕を掴んでひっぱった。

「離してよっ」

「あ?また的外れな本選んでんじゃねーか」

そう言うと、シンは空いた片手でナミルから本を奪う。

「返却よろしくっす」

そして、カウンターにその本を置くと、ナミルを引きずって図書館を出て行った。
その間、アンセムは一言も口に出せなかった。
激しく動揺していた。自分の知らないところで、何が起こったのか。