「オレは本当にダメだな…」
「なぁに?今度は自己嫌悪?」
「ああ。自分のことしか考えないダメな男だ」
「それがわかっただけでも成長だと思うわ」
「それは慰めか?」
「いいえ、嫌味よ」
「………」
ズバリ言われて、アンセムは言葉を返せない。
「うふふ。なんだか楽しい。
もっとずっと前から、こうやって言いたいことを全部アンセムに言っていたら、どうなっていたのかって思うわ」
ミユウはアンセムを真っ直ぐに見つめた。
「でも、今のアンセムはテラスを好きになって変わったアンセムだから、私がどうしたって、結局選ばれなかったんでしょうけど」
「そんなに変わったかな?オレは」
「ええ。表情がとても豊かになったわ」
そしてミユウはアンセムの顔に触れた。
「前はいつも優しい目をしていた。だけど、その奥の本音分がいつもわからなかったの。常に一定の柔らかさでポーカーフェイスされてるみたいだったわ。
でも今は、とってもわかりやすい。こんなに喜怒哀楽が激しい人だと思わなかった。きっと、テラスのお陰ね」
そして手を下ろし、ミユウは笑顔になった。
「私では、アンセムの感情をこんなに動かせなかったわ」
「ミュウ…」
「いじけてないで、しっかり手を握ってあげて」
アンセムはその言葉に頷いた。
本当に好きだから、テラスの言葉一つで自分の気持ちが大きく変化する。
触れるキスだけで体が熱くなるほど心揺さぶられる。
掛け替えのない大切な人だから、ときに酷く辛くなることもある。
この辛さから解放されたいと思うほどに。
ミユウの言葉に頷いたアンセムだったが、昨夜拒絶されたことから立ち直れず、結局今日1日テラスからの連絡を待ってるだけで、自分から電話や会いに行くことはしなかった。
そして、テラスの声を聞くことも姿を見ることもなく、1日が過ぎ去ったのだった。
「なぁに?今度は自己嫌悪?」
「ああ。自分のことしか考えないダメな男だ」
「それがわかっただけでも成長だと思うわ」
「それは慰めか?」
「いいえ、嫌味よ」
「………」
ズバリ言われて、アンセムは言葉を返せない。
「うふふ。なんだか楽しい。
もっとずっと前から、こうやって言いたいことを全部アンセムに言っていたら、どうなっていたのかって思うわ」
ミユウはアンセムを真っ直ぐに見つめた。
「でも、今のアンセムはテラスを好きになって変わったアンセムだから、私がどうしたって、結局選ばれなかったんでしょうけど」
「そんなに変わったかな?オレは」
「ええ。表情がとても豊かになったわ」
そしてミユウはアンセムの顔に触れた。
「前はいつも優しい目をしていた。だけど、その奥の本音分がいつもわからなかったの。常に一定の柔らかさでポーカーフェイスされてるみたいだったわ。
でも今は、とってもわかりやすい。こんなに喜怒哀楽が激しい人だと思わなかった。きっと、テラスのお陰ね」
そして手を下ろし、ミユウは笑顔になった。
「私では、アンセムの感情をこんなに動かせなかったわ」
「ミュウ…」
「いじけてないで、しっかり手を握ってあげて」
アンセムはその言葉に頷いた。
本当に好きだから、テラスの言葉一つで自分の気持ちが大きく変化する。
触れるキスだけで体が熱くなるほど心揺さぶられる。
掛け替えのない大切な人だから、ときに酷く辛くなることもある。
この辛さから解放されたいと思うほどに。
ミユウの言葉に頷いたアンセムだったが、昨夜拒絶されたことから立ち直れず、結局今日1日テラスからの連絡を待ってるだけで、自分から電話や会いに行くことはしなかった。
そして、テラスの声を聞くことも姿を見ることもなく、1日が過ぎ去ったのだった。



