超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

「アンセムに言われるとは思わなかったわ」

「なんでだよ」

ムッとするアンセム。

「だって、アンセムは自分を好きな女の子に気を使うようなこと、ほとんどなかったじゃない。
私がアンセムに本気なの知ってたくせに、お構いなしにたくさんの女の子と関係持ってたんだから」

言葉に詰まるアンセム。確かに、以前の自分は言われた通りの男だった。

「なんてね。今更恨み辛みを言う気はないけど、言いたいこと言うと気持ちがスッキリするわ」

ミユウは清々しい笑顔を見せた。

「リーオンは、怒らせておけばいいの。だって、嫉妬されるのが嬉しいんだもの」

本当に嬉しそうなミユウ。

「私のこと好きなんだなってとても伝わってくるから。
だけど、私に嫌われたくなくって強く言えないの。おかしくって」

クスクスとミユウは笑った。
そんなミユウをアンセムは感慨深く見つめた。

「ミュウはリーオンが好きなんだな」

「ええ。同じ好きという感情でも、アンセムのときはずっと苦しかったの。いつも気を張っていたような気がするわ。
でも、リーオンは違うの。何も考えず、自然でいられるの」

自分はミユウと一緒にいたとき、優しくしようとは心がけていた。
だけど、気持ちが伴っていないことが、ミユウには筒抜けだったのだろう。