超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

「さて、その女の子たちの処遇よね。どうしてほしい?」

「今度の立食会、誰かに同伴してもらえませんか?顔はしっかり覚えたので、それを伝えたいです」

「ふんふん。それでどうするの?」

「今回はそれだけでいいです」

「あら、そうなの?寮長室に呼び出して、厳重注意した方がいいんじゃない?」

テラスは首を振った。

「それは、もし2度目があったらでいいです。
カッとしてここに来ちゃったけど、本当は話を大きくしたくないし…」

「テラスがそう言うのなら、そのまま寮長に伝えるわ。その女の子達をどうするのかは、寮長の決断になるけど。
それから次の立食会というと、明後日ね。私が同伴する。5時半に職員ブースに来てちょうだい」

「あの、いいんですか?」

「乗りかかった船ってやつね。
さて、今日はどうする?こんな日に部屋で1人で過ごすのってしんどいんじゃない?ここに泊まってったらどうかしら?」

そしてルイザは優しくテラスを見た。

「ありがとうございます。でも、アンセムから電話くるかもしれないし、部屋に戻ります」

「そう。テラスはアンセムとミユウの噂について、どう思ってるの?」

「さぁ、どうなんだろう。でも、なにか事情があるのかもしれません。連絡取り合えてないし、とにかく声が聞きたいです」

「信頼してるのね。彼のこと」

「はい」

きっぱりと頷くテラス。

「後は、他に何かある?」

「え~と、マスクありませんか?」

「マスク?」

「この顔隠せたらいいかな~なんて」

冷やして少しはマシになったものの、テラスの左頬は一目でわかるくらい赤く腫れ上がっていた。

「あるわよ。ちょっと待っててね」

再びルイザは奥へ引っ込み、そしてすぐに戻ってきた。

「はい。どうぞ」

「ありがとうございます」

「部屋まで送るわ」

「え?大丈夫です」

恐縮するテラス。

「でも、大丈夫って思ってたのに、今日掴まっちゃったのでしょう?何かあったらいけないから送るわ」

「すみません」

テラスは深々と頭を下げた。