超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

3人は食事を終えてからテラスの部屋へ向かった。
しかし、テラスが電話をかけても繋がらない。アンセムは部屋にいないようだ。
そのまま3人はテラスの部屋で寛ぎ、途中ライキスも加わり、夕食を4人で食べて、皆でテラスを部屋に送り解散となった。
その間、テラスは何度かアンセムに電話をかけてみたが、はやり繋がらなかった。

部屋で1人になり、もう一度電話をかけてみようとテラスは受話器を手に取ったが、少し考えて受話器を電話に戻した。
なんだか無性にアンセムに会いたかった。
だから、部屋に直接行くことにしたのだ。

(2週間って言われたのに、怒られるかな)

そんなことを思ったけど、まあ、怒られたたら謝れば良い。
テラスはアンセムの部屋まで走った。一刻も早く会いたいと思う。
部屋の近くまで来ると、速度を緩めて辺りを見渡した。
人がいるうちは、部屋に行けない。

(どうしよう…)

とりあえず、アンセムの部屋を通り過ぎ、階段のロータリーまで行く。
そして、少し様子を伺って、人気がなくなったところで再びアンセムの部屋の前へ行った。
ノックをしようとしたその時。

「痛っ!」

いきなり髪を掴まれ引っ張られ転倒するテラス。

「っつー」

床にぶつけたお尻と、引っ張られた髪が痛い。
我慢して仕掛けてきた相手を見上げる。
知らない顔だった。
これは逃げた方がいいとテラスは直観する。
忌々しげにテラスを見下ろす少女。
いきなり現れたように感じたが、一体どこから出てきたのか。

テラスは立ち上がって逃げようとしたが、腕を掴まれた。
「話して」と大声を出そうとしたら、後ろから口を塞がれる。
別の人物がいつの間にか来ていたらしい。
そのままテラスはひきずられ、アンセムの部屋の2つ隣の部屋へ連れて行かれてしまった。