超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

「もちろんフリよ。フリ。私にも相手がいるし、アンセムはテラスに夢中だし、ヨリが戻ったように装うだけ」

「ミュウ、相手ができたのか?そうか、後半年ってさっき言っていたな」

嬉しい報告に、アンセムは笑顔になった。

「ええ。おかげさまで」

幸せそうに微笑むミユウ。

「良かった。嬉しいよ。ただ、ミュウに相手がいるなら、フリでもそんなことはできない」

「あら、どうして?」

「いくらフリでも相手の男は嫌な気持ちになるだろう」

「ふふ。大丈夫よ。ちゃんと説明するから」

楽しそうに笑うミユウ。

「説明したって納得できないと思う」

「平気よ。そういう人じゃないから」

「相手は誰なんだ?」

「誰だと思う?アンセムも良く知ってる人よ」

「そうなのか」

考えてみたが、全く見当がつかない。

「わからないな…」

「誰だか知りたい?」

「ああ。オレがよく知っている人物なら、尚更知りたいよ」

クスクスと笑いながらミユウは言った。

「リーオンよ」

「ええ!?」

驚くアンセム。
リーオンは第三寮に来てからずっと親しくしていた友人の1人だった。
ミユウも交えて、複数人でよく一緒に行動していた。

「ずっと私のこと好きだったんですって」

ミユウは幸せそうだ。

「全く気付かなかった…」

ずっととは、いつからだろう。
一体、アンセムとミユウをどんな気持ちで見つめていただろうか。