超人気美男子の彼女になった平凡女は平和な交際を求めて苦悩する

「ほら、前にもそんな噂あったじゃない?食堂で一騒動あったし。
その後、結局噂はいつの間にか聞かなくなったけど、アンセムはミユウと別れたし、調子に乗って、テラスって子が身の程もわきまえずにアプローチしまくってるって最近聞いたのよね」

ベラベラと喋るティナ。
表情が険しく変化するアンセムを見て、エイールは焦った。

「料理冷めるぞ~。Bセット、気になるなら俺の少しやろうか?」

話題を変えようとするエイール。

「いらないわよ」

バッサリと切り捨てられた。

「ねぇアンセム、実際そういうことあるの?」

そして話を続けるティナ。

「私も気になる」

ルミも乗っかってきた。

「テラスとは専攻が同じだから話すこともあるけど、それだけだよ」

気持ちをコントロールして無難に答えるアンセム。

「本当?」

食い下がるティナ。

「ああ。だけど、仮に噂が本当だったとして、それが何か問題あるのか?」

平静を装っているが、目が明らかに怒っているアンセム。
それに気付いているのはエイールだけだ。

「アンセムが女の子にモテるのは、今に始まったことじゃないだろ~」

茶化して一刻も早くこの話題を終了しようと試みる。

「大ありよ!」

しかし、ティナに完全無視という方法で切り捨てられた。

「だって、その噂、テラスって子がアンセムの部屋から出てきたっていうのよ。これが本当だったら、厚かまし過ぎるでしょう?彼女でもないのに」

(彼女なんだってば)

エイールは心の中で突っ込みを入れた。