体育の時間は悲惨だった。どれくらい悲惨かと言うと、跳び箱の時に顔面からダイブしてしまい、うわ、やば。と男子から笑われた直後に先生から”もう一度!“と言われ、涙目でトライしたのに今度は普通に失敗しちゃって鼻血が出てしまい、保健室に駆け込んだ時くらい悲惨だった。何が悲惨かと言うと、綺惺くんの“失敗”のせいだ。
「うける、望月さん」
「望月さーん」
「望月さん、これどこに戻せばいいのー?」
「あ、はい。わたし日凪が戻します、日凪が戻しますよーー!」
綺惺くんはわたしの体操服に“日凪”ではなく”望月“と書いたのだ。
先生には何も言われなかったけれど、クラスメイトはすぐに異変に気付いて、更紗なんて「あとで写真撮ってあげるね」と言っていた。写真なんて結構だ。
道具を受け取って体育倉庫に戻そうとしていると、綺惺くんはわたしの荷物を勝手に奪ってしまった。
「ありがとう」
「どうも、望月さん」
綺惺くんまでわたしを揶揄う。
「うける、望月さん」
「望月さーん」
「望月さん、これどこに戻せばいいのー?」
「あ、はい。わたし日凪が戻します、日凪が戻しますよーー!」
綺惺くんはわたしの体操服に“日凪”ではなく”望月“と書いたのだ。
先生には何も言われなかったけれど、クラスメイトはすぐに異変に気付いて、更紗なんて「あとで写真撮ってあげるね」と言っていた。写真なんて結構だ。
道具を受け取って体育倉庫に戻そうとしていると、綺惺くんはわたしの荷物を勝手に奪ってしまった。
「ありがとう」
「どうも、望月さん」
綺惺くんまでわたしを揶揄う。



