そして僕らは愛を手に入れた



「綺惺くん、わたしより頭良いよね?」

「悪くはないけど、よくもない」

「勉強ってどこでするの?教室?」

「日凪の家か、俺の家」

「第一候補は学校、第二候補は図書館、第三候補はスタバ!」

「日凪の家だと、ついでに送れるからちょうどいい」

 ああ、おそらくわたしの提案はぜ〜〜んぶ却下されるのだ。

「人が大勢いると集中できないから、できれば家がいい」

 駄目?とまっすぐに見つめられ、望月綺惺という男にとことん弱くつくられているわたしは、YES、以外言えるわけなかった。

 ちなみにあの日、"下校は友人優先で、予定がなければ一緒に帰ること"を約束した。ほぼ毎日友人と一緒に帰宅している綺惺くんだ。彼はわたしと違い友人も多いので、どうせ一緒に帰る機会はなさそうだと思っての条約を結んだわけだ。

 しかしどういったわけか、綺惺くんは友達と約束を作らずわたしと一緒に帰宅する。おかしい。こんなの予定外だ。