放課後、下校する綺惺くんを捕まえてパーカーは洗って返すと言えば、綺惺くんは「そんなことよりも腹減った」と言うので、たしかにそんなことを言っている場合じゃないと思った。
駅前にあるたこ焼きのお店で明太マヨのたこ焼きを、パーカーのお礼に奢ることにした。
人にやさしく、自分にもやさしく、をモットーにしているので、もちろん自分にも買った。
たこ焼きを食べる動画を撮れば、それだけでバズるんだろうなと、たこ焼きでバズる男子高校生が望月綺惺以外にいるだろうか。
そんな妄想とともにキラキラのエフェクトを背負う彼を見つめていれば、思わずタレがぽたりとほんの少し落ちてしまって、「んぎゃあ!」と乙女らしからぬ叫んでしまったわたしを見て、綺惺くんは楽しそうに頬をほころばせた。
「ごめ……洗ってくる……」
「べついいよ」
「だめ。お水買ってくる!」
そう言い残して見つけた自販機へ向かい、飲料水をぽちりと押した。
綺惺くんの笑顔はずっと見ていたいと思う。重要文化財として保護すべきだ。いや、日凪こころが守ってみせる。
「あ、暁高の望月くんだ」
ふと、推しに弱い私はその名前をひろう。視線をずらすと女子高生たちが、綺惺くんをみて色めき立っていた。
「えぐ、足長〜」
「フィルターかかってないのにあれって、ビジュばぐってない?美しい〜……」
「(わかる、わかるよ〜!!)」
心の中で首がもげるほど頷く。
駅前にあるたこ焼きのお店で明太マヨのたこ焼きを、パーカーのお礼に奢ることにした。
人にやさしく、自分にもやさしく、をモットーにしているので、もちろん自分にも買った。
たこ焼きを食べる動画を撮れば、それだけでバズるんだろうなと、たこ焼きでバズる男子高校生が望月綺惺以外にいるだろうか。
そんな妄想とともにキラキラのエフェクトを背負う彼を見つめていれば、思わずタレがぽたりとほんの少し落ちてしまって、「んぎゃあ!」と乙女らしからぬ叫んでしまったわたしを見て、綺惺くんは楽しそうに頬をほころばせた。
「ごめ……洗ってくる……」
「べついいよ」
「だめ。お水買ってくる!」
そう言い残して見つけた自販機へ向かい、飲料水をぽちりと押した。
綺惺くんの笑顔はずっと見ていたいと思う。重要文化財として保護すべきだ。いや、日凪こころが守ってみせる。
「あ、暁高の望月くんだ」
ふと、推しに弱い私はその名前をひろう。視線をずらすと女子高生たちが、綺惺くんをみて色めき立っていた。
「えぐ、足長〜」
「フィルターかかってないのにあれって、ビジュばぐってない?美しい〜……」
「(わかる、わかるよ〜!!)」
心の中で首がもげるほど頷く。



