𓂋⟢
「日凪さん、かわい〜よね」
「ありがと」
今日は綺惺くんのパーカーを着てるからね。いつもよりビジュも良くなっているかもしれないよね。
移動教室の途中、綺惺くんのパーカーのおかげで他クラスの男子に褒められたわたしは調子をよくした。これもまた、綺惺くんのおかげである。
「日凪さん、彼氏いる?」
はやく化学室へ行きたいのだけど、初めて話した、前髪がくねっとした男子は会話を続ける。
「いるように見える?」
「彼氏ほし〜、とか思わない?」
「思わないかな」
綺惺くんの観察だけで満たされているし、それに、恋愛感情が欠乏したわたしに、その質問はナンセンスである。
「まじかあ」と、少しさびしそうな笑顔をうかべたその男子は、「じゃあ今度、遊ぼう」と言い残して立ち去った。何だったんだ。
「あんたさあ、告白されるまえに振ってどうすんのよ」
首を傾げれば更紗が指摘するので「え??そうだったの?」とおどろいた。
「鈍感」
更紗があきれたのは言うまでもない。
「日凪さん、かわい〜よね」
「ありがと」
今日は綺惺くんのパーカーを着てるからね。いつもよりビジュも良くなっているかもしれないよね。
移動教室の途中、綺惺くんのパーカーのおかげで他クラスの男子に褒められたわたしは調子をよくした。これもまた、綺惺くんのおかげである。
「日凪さん、彼氏いる?」
はやく化学室へ行きたいのだけど、初めて話した、前髪がくねっとした男子は会話を続ける。
「いるように見える?」
「彼氏ほし〜、とか思わない?」
「思わないかな」
綺惺くんの観察だけで満たされているし、それに、恋愛感情が欠乏したわたしに、その質問はナンセンスである。
「まじかあ」と、少しさびしそうな笑顔をうかべたその男子は、「じゃあ今度、遊ぼう」と言い残して立ち去った。何だったんだ。
「あんたさあ、告白されるまえに振ってどうすんのよ」
首を傾げれば更紗が指摘するので「え??そうだったの?」とおどろいた。
「鈍感」
更紗があきれたのは言うまでもない。



