すると綺惺くんは突然自分が着ていたパーカーを脱いで、タオルと一緒に渡した。ぽかんと口を開けて、それを受け取る。
「貸す」
「ぅ、え!?」
貸す?って、貸す??パーカーを?
「タオルのお礼。じゃあ」
それだけ言うと綺惺くんは背を向けた。
綺惺くん、やっぱり優しい……!
そんな感動を覚えつつ借りたパーカーに袖を通した。すぐに温もりが包み込んだ。制服の上でもぶかぶかで、綺惺くんの良い香りがして……。
背徳感がすごいんだけど、わたし明日死ぬのかな?
一連の流れを見ていたらしい更紗に「顔」と言われ「ハッ!!!」と我に返る。あぶない。わたしの身体に存在する穴という穴から母性が溢れるところだった……!!
「あんな風に望月に懐かれて、恋愛対象にならないんだ」
「更紗は?」
「あたしがこころだったら、勘違いして彼女面しそう」
「更紗、イタイよ」
「だから、こころはすごいって言ってんの」
更紗が感心する。わたしは、意味もなく得意げになって「凄いでしょ」と、ピースサインを作った。
「貸す」
「ぅ、え!?」
貸す?って、貸す??パーカーを?
「タオルのお礼。じゃあ」
それだけ言うと綺惺くんは背を向けた。
綺惺くん、やっぱり優しい……!
そんな感動を覚えつつ借りたパーカーに袖を通した。すぐに温もりが包み込んだ。制服の上でもぶかぶかで、綺惺くんの良い香りがして……。
背徳感がすごいんだけど、わたし明日死ぬのかな?
一連の流れを見ていたらしい更紗に「顔」と言われ「ハッ!!!」と我に返る。あぶない。わたしの身体に存在する穴という穴から母性が溢れるところだった……!!
「あんな風に望月に懐かれて、恋愛対象にならないんだ」
「更紗は?」
「あたしがこころだったら、勘違いして彼女面しそう」
「更紗、イタイよ」
「だから、こころはすごいって言ってんの」
更紗が感心する。わたしは、意味もなく得意げになって「凄いでしょ」と、ピースサインを作った。



