麗は…
居場所がないよ。
そう思った麗は、
『先生…
具合が悪いので保健室行っていいですか?』
『あらっ、大丈夫?
①人でいける?
誰かついていってあげて。』
………女子が視線をそらした。
ひどい…
『…いいです。
①人でいけますから。』
にげた…
そう思われてよかった。
とにかく逃げたかった。
『………はずきさんは麗さんと仲がいいよね?
じゃぁ、一緒のグループになってね。』
『うわっ…
可哀相なはずき。』
小さくささやかれた。
『なんでですか?』
はずきは言った。
『いやなの?』
うんとうなずいた。
『どうして?』
先生は問いた。
『……』
『後で教務室に来てください。』
『なんでですか?
ぅ…ハイ。』
男子は理由を知らなかった。
もちろん周、潤も…
休み時間になった。