私の世界を終わらせた恋


 パズルのピースみたい。
 でも、ピース同士はつながらず、バラバラだ。
 それに、実際にそれらの場面をこの目で見た記憶がない。

 なら、この映像は一体何?

「そんなに知りたいなら、他人に訊いてないで、直接ライムくんに訊きなよ」
「できるなら、そうしたいけど……」
「ふーん?」

 マイカは目を弓なりにして、ニヤニヤしだした。

「線が細そうだけど、イケメンだしいいんじゃない?」
「やだっ、そんなんじゃなくてー!」
「がんばれ」
「だからー!」

 否定すればするほど、マイカはうれしそうにした。

 今日のところは誤解を解くのを諦めたほうがよさそうだ。
 ため息をひとつ吐き、あとはひたすらお弁当を食べることに集中した。