私の世界を終わらせた恋

 翌日以降、ライムくんに話しかけることをきっぱりと止めた。
 以前と同じように、帰りのホームルームが終わると、マイカとともに部活へ行くようにした。

 マイカが私に何か訊いてくることはなかった。
 気を遣って、というふうでもない。
 ライムくんと私のことは、どういう状態であっても、そのまま受容しているようだった。

 ライムくんを視界に入れることも極力避けた。
 それでも教室にいる間は、振られたという事実に滅多刺しにされたキズがジクジクと痛んだ。

 ──そうして、あれからちょうど1週間が経った。

 いい加減なお辞儀とともに、「さようなら」と口だけ適当に動かす。
 続いて、机の横にかけてあったバッグを取って、さっさと自分の席を離れ……
 ようとしたところで、素早く腕を掴まれた。
 私よりもふた回りくらい大きな手に。

「ひゃっ!」
「今日は部活ないよね?」

 めちゃくちゃ心臓に悪い!

 私がやったことを、そっくりそのままやり返されただけにも拘らず、心臓がバクバクしている。