私の世界を終わらせた恋

「今日は私部活が休みなんだ。たまには、学校の外で話さない?」

 平静を装っていたけれど、私はこれ以上はない! というくらいまで緊張していた。

 私がライムくんのことを分かってきているように、ライムくんも私のこと分かってきていると思う。
 だから、こんなふうに提案する意図にも気づくはずで……

「それは、無理」

 絶対にOKしてくれるはず、なんて自惚れていたつもりはない。
 それでも、こうもあっさり断られると、心臓がずしっと鉛のように重くなる。
 あれほど大きかったはずの鼓動も、もはや聞こえない。

「学校だけしか無理」
「意味分かんない……」

 そんな理由ある?

 断るにしたって、真っ当な理由がほしかった。
 悔しさがこみ上げてくる。