「まあ、そうだろうね」
「『役割与えられて困ってる』っていうようなこと言ってたよね?」
「言った」
どうやらライムくんは、自分のことを積極的には話したくないみたいだった。
でも、昨日のような拒絶はしてこない。
訊いたことには、簡単ではあるものの、一応答えてくれる。
「その『役割』は、私のクラスメイトになるってこと?」
「それもあるのかなー。クラスメイトになって……」
ライムくんはそこで気まずそうに言葉を切ってしまった。
「その続きは? クラスメイトになって、それから何?」
「…………」
ぷいっと横を向いたりはしなかった。
けれど、視線を逸らされた。
やや下方に……
やはり拒絶とは違う。



