「ちょっと!こっち見ないでよっ‼︎不運が移るじゃないっ‼︎」
広い王宮のど真ん中で第二王女のウサギの獣人レイナが私を睨みながら叫んだ。
私は内心で「見ただけで移る訳ないだろうが」と呟き、その場を後にしようとした。
が、
「ちょっと!無視してるんじゃないわよっ‼︎」
とレイナが再び叫ぶ。
もうこうなったらいうしかない、と私は重い口を開く。
「あのねレイナ。私、これから父上に話があるから、そういうの後にしてくれるかしら。あと一応、馬鹿なあなたに教えてあげるけど、不運っていうのはね、見ただけで移るもんじゃないのよ。」
私は腕を組みながら彼女にそう言い放った。
そして専属メイドのキツネの獣人リムリス(通称リム)も
「見ただけで不運が移るというなら、そちらがスピレ姫様の前に現れなければ良い話ですよね⁈」
と私に援護してくれる。
「わ、わたくしが馬鹿ですってーーー!!」
レイナが顔を真っ赤にして怒鳴る。
正直言って笑顔振り撒く天使のような顔が台無しだ。
「何よっ!不吉な黒猫のくせにっ!」とぶつぶつ言うレイナに目をくれず、私たちは国王である父上のいる王室の間の扉の前に立った。
すぐに衛兵が、
「第一王女様、どのような件で来られましたか?」
と多少ぴくつきながら、聞いた。
私は、
「早急に父上と話さなくてはいけない事があるから、開けてちょうだい」
と普段と変わらずに淡々と答える。
「かしこまりました。」
と衛兵が扉を開けた瞬間、周りの目が一斉にこちらを向いた。
広い王宮のど真ん中で第二王女のウサギの獣人レイナが私を睨みながら叫んだ。
私は内心で「見ただけで移る訳ないだろうが」と呟き、その場を後にしようとした。
が、
「ちょっと!無視してるんじゃないわよっ‼︎」
とレイナが再び叫ぶ。
もうこうなったらいうしかない、と私は重い口を開く。
「あのねレイナ。私、これから父上に話があるから、そういうの後にしてくれるかしら。あと一応、馬鹿なあなたに教えてあげるけど、不運っていうのはね、見ただけで移るもんじゃないのよ。」
私は腕を組みながら彼女にそう言い放った。
そして専属メイドのキツネの獣人リムリス(通称リム)も
「見ただけで不運が移るというなら、そちらがスピレ姫様の前に現れなければ良い話ですよね⁈」
と私に援護してくれる。
「わ、わたくしが馬鹿ですってーーー!!」
レイナが顔を真っ赤にして怒鳴る。
正直言って笑顔振り撒く天使のような顔が台無しだ。
「何よっ!不吉な黒猫のくせにっ!」とぶつぶつ言うレイナに目をくれず、私たちは国王である父上のいる王室の間の扉の前に立った。
すぐに衛兵が、
「第一王女様、どのような件で来られましたか?」
と多少ぴくつきながら、聞いた。
私は、
「早急に父上と話さなくてはいけない事があるから、開けてちょうだい」
と普段と変わらずに淡々と答える。
「かしこまりました。」
と衛兵が扉を開けた瞬間、周りの目が一斉にこちらを向いた。
