二人は会社から歩いて5分ほどのファミレスにやって来た。



「あー、お腹減った」



南のお腹がキュルっと悲鳴をあげたが、周りの雑音にかき消された。



「あたし、日替わりランチ。理穂は?」



「それじゃあ、Bランチにしようかな」



注文を済ませると、南はウーンと伸びをした。



「理穂が入社して、もう10ヶ月かぁ。早いね」



「そうね」



理穂はふふっと笑った。