ワケあり転校生×総長さまの甘くてキケンな溺愛契約⁉

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「最後に前の学校で会ったとき、見捨てるみたいに逃げ出してごめんね」

　瞳ちゃんは気まずそうな声で私に向かって謝った。

　彼女が言っているのは、私が天堂くんから退学勧告を受けた直後。廊下に出た私とばったり出くわしたときのことだろう。

　あのとき、私たちはものすごくぎくしゃくしてて――先に瞳ちゃんが私に背中を向けて、どこかへ走って行ったんだっけ。

　私はきっとまだ自分のことを怖がっているんだろうなって認識だったけど、瞳ちゃんは罪の意識を感じていたんだな。

　というか……。

「前の学校……ってことは、瞳ちゃん転校したの？」

　そういえば、瞳ちゃんの制服が違う。彼女が着ているのは前の学校のものではなく、白いワンピースタイプの上品な制服だ。