真っ青になった瞳ちゃんが細い叫び声を上げたところで、映像は途切れた。
このままじゃいられない。私の予知能力で見たものは、何らかのアクションを起こさない限り、100%現実に起こってしまうんだ。
幸い周りに人がいないのをいいことに、私は瞳ちゃんたちがいる高架下へと瞬間移動した。
『じゃあ、これはいらないな』
ちょうど、天堂くんが瞳ちゃんのバッグを取り上げようとした瞬間が目に飛び込む。
成績優秀で品行方正。誰にでも分け隔てなく優しくて、リーダーシップもあって、学校中の人気者。
でも、その正体は外面がいいだけの束縛野郎。
――迎えに来た天堂くんに対して、必死に震える声で謝っていた瞳ちゃんは、きっと今まで私の知らないところで彼にひどい目に遭わされていたんだろうな。
だからこそ、許せない。
『あ、彩城さんっ⁉』
『えっ⁉ 茉紘っ……⁉』
突然現れた私におどろく二人の声にかまわず、私は天堂くんへ両手を向けた。そして――……。
『瞳ちゃんをいじめないで‼』
大声を張り上げた次の瞬間、天堂くんが吹っ飛んでコンクリートの柱に激突した。
予知能力で見た出来事はなんとかまぬがれた。でも、私の行動は間違っていたんだ。
『今の……、茉紘が……?』
このままじゃいられない。私の予知能力で見たものは、何らかのアクションを起こさない限り、100%現実に起こってしまうんだ。
幸い周りに人がいないのをいいことに、私は瞳ちゃんたちがいる高架下へと瞬間移動した。
『じゃあ、これはいらないな』
ちょうど、天堂くんが瞳ちゃんのバッグを取り上げようとした瞬間が目に飛び込む。
成績優秀で品行方正。誰にでも分け隔てなく優しくて、リーダーシップもあって、学校中の人気者。
でも、その正体は外面がいいだけの束縛野郎。
――迎えに来た天堂くんに対して、必死に震える声で謝っていた瞳ちゃんは、きっと今まで私の知らないところで彼にひどい目に遭わされていたんだろうな。
だからこそ、許せない。
『あ、彩城さんっ⁉』
『えっ⁉ 茉紘っ……⁉』
突然現れた私におどろく二人の声にかまわず、私は天堂くんへ両手を向けた。そして――……。
『瞳ちゃんをいじめないで‼』
大声を張り上げた次の瞬間、天堂くんが吹っ飛んでコンクリートの柱に激突した。
予知能力で見た出来事はなんとかまぬがれた。でも、私の行動は間違っていたんだ。
『今の……、茉紘が……?』


