昴くんのシャットアウトするような口調に、私は目を見開いた。
昴くんはハッと我に返ったような顔をすると、「悪い」と一言謝った。
「とにかく、早めに戻るからここで待っててくれ。俺の分は食べていいから」
「わ、わかった……」
私がコクンとうなずくと、昴くんは風のようにこの場から走り去っていく。
ものすごく急いでいたみたいだけど、どうしたんだろう……?
透明化して後をつけたいのを我慢して、クレープをなんとか飲み込むようにして食べる。
さっきまであんなにおいしかったラムネのクレープのはずなのに……。
昴くんが理由も言わずにいなくなってしまったせいか、心配で全然味がしない。
「はぁ……」
ため息をついて、一口サイズになったコーンを口の中になんとか押し込んでいると――。
「茉紘?」
ふと、私の名前を呼ぶ優しい声がすぐ近くから聞こえてきた。
久しぶりに耳にする透明感のある優しい声に気づいた直後。こちらを見つめる美少女と目が合った。
白いワンピースタイプの制服を着ていたからあまりピンと来なかったけど、サラサラとした長い黒髪と優しそうな印象のある顔立ちには見覚えがある。
もしかして――、瞳ちゃん……?
昴くんはハッと我に返ったような顔をすると、「悪い」と一言謝った。
「とにかく、早めに戻るからここで待っててくれ。俺の分は食べていいから」
「わ、わかった……」
私がコクンとうなずくと、昴くんは風のようにこの場から走り去っていく。
ものすごく急いでいたみたいだけど、どうしたんだろう……?
透明化して後をつけたいのを我慢して、クレープをなんとか飲み込むようにして食べる。
さっきまであんなにおいしかったラムネのクレープのはずなのに……。
昴くんが理由も言わずにいなくなってしまったせいか、心配で全然味がしない。
「はぁ……」
ため息をついて、一口サイズになったコーンを口の中になんとか押し込んでいると――。
「茉紘?」
ふと、私の名前を呼ぶ優しい声がすぐ近くから聞こえてきた。
久しぶりに耳にする透明感のある優しい声に気づいた直後。こちらを見つめる美少女と目が合った。
白いワンピースタイプの制服を着ていたからあまりピンと来なかったけど、サラサラとした長い黒髪と優しそうな印象のある顔立ちには見覚えがある。
もしかして――、瞳ちゃん……?


