待って。それって間接キスになるのでは……⁉
さっき昴くんが言ってた、『二人で一緒に食べればいい』ってこういうこと⁉ と思い知ってフリーズしていると。
「なんなら、先に俺のを食べていいからさ」
昴くんはそう言って、私の口元にラムネのクレープを差し出してきた。
水色のアイスクリームにキャンディチップがたっぷりかかったクレープは、まだ手づかずの状態だ。
私が最初の一口を食べていいのかな……? とためらっていると、昴くんが「ほら、溶けるから早く」とさらにクレープをぐっと近付づけてくる。
ったく、本当にしつこいんだから!
思い切ってラムネのクレープを一口かじる。すると、清涼感のあるラムネの味が口の中いっぱいに広がって、舌の上でキャンディチップがパチパチと音を立てた。
「お、おいしい……!」
「本当?」
感動する私の口角のあたりを、昴くんが指でぬぐう。
そして、その指を自分の口元に近づけて――……。
「あ、ほんとだ」
すっ……、昴くん⁉
今、ものすごく自然な流れで私の口の端についたアイスをなめた昴くんを見た瞬間、顔が耳までかあっと熱くなるのを感じた。
「どうした? 顔、ものすごく真っ赤だけど」
こっちこそ、こんなときに涼しい顔をしている昴くんに『どうした?』って聞きたいよ……。
あーあ。こんなとき、昴くんの考えていることがわかったらいいのにな。
そしたら絶対に言い当ててやるし、昴くんにも私と同じくらい顔が熱くなる思いをさせてやるんだから。
そんなことを考えている、スマホの着信音が鳴った。
「俺かも」
昴くんがスラックスのポケットからスマホを取り出し、耳に当てて話し始めた。
「どうした? ……うん、……うん。――えっ⁉」
さっき昴くんが言ってた、『二人で一緒に食べればいい』ってこういうこと⁉ と思い知ってフリーズしていると。
「なんなら、先に俺のを食べていいからさ」
昴くんはそう言って、私の口元にラムネのクレープを差し出してきた。
水色のアイスクリームにキャンディチップがたっぷりかかったクレープは、まだ手づかずの状態だ。
私が最初の一口を食べていいのかな……? とためらっていると、昴くんが「ほら、溶けるから早く」とさらにクレープをぐっと近付づけてくる。
ったく、本当にしつこいんだから!
思い切ってラムネのクレープを一口かじる。すると、清涼感のあるラムネの味が口の中いっぱいに広がって、舌の上でキャンディチップがパチパチと音を立てた。
「お、おいしい……!」
「本当?」
感動する私の口角のあたりを、昴くんが指でぬぐう。
そして、その指を自分の口元に近づけて――……。
「あ、ほんとだ」
すっ……、昴くん⁉
今、ものすごく自然な流れで私の口の端についたアイスをなめた昴くんを見た瞬間、顔が耳までかあっと熱くなるのを感じた。
「どうした? 顔、ものすごく真っ赤だけど」
こっちこそ、こんなときに涼しい顔をしている昴くんに『どうした?』って聞きたいよ……。
あーあ。こんなとき、昴くんの考えていることがわかったらいいのにな。
そしたら絶対に言い当ててやるし、昴くんにも私と同じくらい顔が熱くなる思いをさせてやるんだから。
そんなことを考えている、スマホの着信音が鳴った。
「俺かも」
昴くんがスラックスのポケットからスマホを取り出し、耳に当てて話し始めた。
「どうした? ……うん、……うん。――えっ⁉」


