「すごいね、藤崎くんって」
思ったことをそのまま口にすると、藤崎くんは目を見開いて、私からサッと視線をそらした。
「あっ……、当たり前じゃん。他の2人よりも1年長く総長やってんだから……!」
ふてくされたような言い方だったけど、若干声が上ずっていた。
もしかして、照れてるのかな? 気になって藤崎くんの顔をのぞき込もうとしたそのとき、ふと近くからクスクス笑う声が聞こえた。
何だろう? と思ったら、私と藤崎くんのやり取りを静かに見守っていたはずの御子柴くんが、ニヤニヤしながらこちらの様子を眺めている。
「二人共、なんかいつの間にか打ち解けてない?」
「えっ? そ、そうかな?」
私は目を丸くして、藤崎くんを見た。
彼はこちらをチラッと一瞥すると、ぷいっとそっぽを向いてしまう。
てっきり、『はあ⁉ 違うし!』と声を荒げてくるかと思ってたんだけど……。
まあ、こうなるよね。きっと私が思っているより、藤崎くんが女子嫌いはきっと根深い問題だし、簡単には仲良くなれない。嫌われるのは辛いけど、こればっかりはしょうがないか……。
「……でも、……ならいいかな」
そんなことを思ったそのとき、藤崎くんが小さな声でぼそっと言った言葉が耳に飛び込んできた。
「え?」
「『でも、まひろんとなら友達になってあげてもいいかな』って言ったんだけど」
ま、まひろん? ていうか今、『友達』って言った⁉
思ったことをそのまま口にすると、藤崎くんは目を見開いて、私からサッと視線をそらした。
「あっ……、当たり前じゃん。他の2人よりも1年長く総長やってんだから……!」
ふてくされたような言い方だったけど、若干声が上ずっていた。
もしかして、照れてるのかな? 気になって藤崎くんの顔をのぞき込もうとしたそのとき、ふと近くからクスクス笑う声が聞こえた。
何だろう? と思ったら、私と藤崎くんのやり取りを静かに見守っていたはずの御子柴くんが、ニヤニヤしながらこちらの様子を眺めている。
「二人共、なんかいつの間にか打ち解けてない?」
「えっ? そ、そうかな?」
私は目を丸くして、藤崎くんを見た。
彼はこちらをチラッと一瞥すると、ぷいっとそっぽを向いてしまう。
てっきり、『はあ⁉ 違うし!』と声を荒げてくるかと思ってたんだけど……。
まあ、こうなるよね。きっと私が思っているより、藤崎くんが女子嫌いはきっと根深い問題だし、簡単には仲良くなれない。嫌われるのは辛いけど、こればっかりはしょうがないか……。
「……でも、……ならいいかな」
そんなことを思ったそのとき、藤崎くんが小さな声でぼそっと言った言葉が耳に飛び込んできた。
「え?」
「『でも、まひろんとなら友達になってあげてもいいかな』って言ったんだけど」
ま、まひろん? ていうか今、『友達』って言った⁉


