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連れていかれた場所は、本校舎4階の隅にある生徒会室だった。
豪華な長机の周りをふかふかした椅子が囲んでいて、壁一面には天井まで届く本棚に分厚いファイルや本がピシッと背を向けて並んでいる。
そんな整理整頓された部屋の中には、生徒会役員と思しき不良たちが集まって待機してた。
「お疲れ様です、生徒会長」
どうやら私をここに連れてきた会長とやらは、生徒会長のことだったらしい。
「さあ、着いたよ」
会長は私にそう声をかけてきたけれど、いつになったら私を下ろしてくれるんだろう?
「あの、そろそろ下ろしてもらえません?」
「いいよ」
会長は意外にあっさりと私の言うことを聞いてくれた。
「足元気をつけてね」
「は、はい……うわっ⁉」
宙に浮いてた感覚にすっかり慣れてしまったせいで、床に立ったとたんに足元がふらついた。
「危ない!」
バランスを崩して倒れそうになった瞬間。会長がとっさに私の両肩をつかんで支えてくれた。
た、助かった……。
連れていかれた場所は、本校舎4階の隅にある生徒会室だった。
豪華な長机の周りをふかふかした椅子が囲んでいて、壁一面には天井まで届く本棚に分厚いファイルや本がピシッと背を向けて並んでいる。
そんな整理整頓された部屋の中には、生徒会役員と思しき不良たちが集まって待機してた。
「お疲れ様です、生徒会長」
どうやら私をここに連れてきた会長とやらは、生徒会長のことだったらしい。
「さあ、着いたよ」
会長は私にそう声をかけてきたけれど、いつになったら私を下ろしてくれるんだろう?
「あの、そろそろ下ろしてもらえません?」
「いいよ」
会長は意外にあっさりと私の言うことを聞いてくれた。
「足元気をつけてね」
「は、はい……うわっ⁉」
宙に浮いてた感覚にすっかり慣れてしまったせいで、床に立ったとたんに足元がふらついた。
「危ない!」
バランスを崩して倒れそうになった瞬間。会長がとっさに私の両肩をつかんで支えてくれた。
た、助かった……。


