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「ねえ、何であのウワサの話になったとき、『違う』って言わなかったの?」
完全下校時刻の少し前。一ノ瀬くんに第三音楽室に残ってもらった私は、二人きりになったときに思い切って聞いてみた。
「このままじゃ私たち、Regulusの人たちどころか、学校中のみんなにもカップルだって思われるんだよ⁉」
「いや、それでいい」
「えっ⁉」
どういうこと?
このまま誤解されてもいいってことは……もしかして一ノ瀬くん、私と付き合ってもいいって思ってる⁉
いや、さすがに飛躍し過ぎか……。でも、本当のところはどうなんだろうと、ドキドキしながら一ノ瀬くんの返事を待ってたら。
「俺たちが付き合ってることにしといたほうが、彩城がRegulusに入る理由として自然だからだよ」
「……自然?」
「ああ。総長の彼女がチームに仲間入りしているケースはかなり多いからな」
「そうなんだ……」
「それに、あのウワサを認めれば下手にウソをつく手間が省けるし、ボロが出る心配もないだろ」
たしかに。下手にウソの理由を作ってしまうと、私が超能力者だって秘密がRegulusの人たちにバレてしまうかもしれないもんね。
でも……。
「ねえ、何であのウワサの話になったとき、『違う』って言わなかったの?」
完全下校時刻の少し前。一ノ瀬くんに第三音楽室に残ってもらった私は、二人きりになったときに思い切って聞いてみた。
「このままじゃ私たち、Regulusの人たちどころか、学校中のみんなにもカップルだって思われるんだよ⁉」
「いや、それでいい」
「えっ⁉」
どういうこと?
このまま誤解されてもいいってことは……もしかして一ノ瀬くん、私と付き合ってもいいって思ってる⁉
いや、さすがに飛躍し過ぎか……。でも、本当のところはどうなんだろうと、ドキドキしながら一ノ瀬くんの返事を待ってたら。
「俺たちが付き合ってることにしといたほうが、彩城がRegulusに入る理由として自然だからだよ」
「……自然?」
「ああ。総長の彼女がチームに仲間入りしているケースはかなり多いからな」
「そうなんだ……」
「それに、あのウワサを認めれば下手にウソをつく手間が省けるし、ボロが出る心配もないだろ」
たしかに。下手にウソの理由を作ってしまうと、私が超能力者だって秘密がRegulusの人たちにバレてしまうかもしれないもんね。
でも……。


