「ああ、そんなところだ」
――ええーっ⁉ いっ、一ノ瀬くん⁉
何故か突然一ノ瀬くんが、さらっとウワサを肯定したものだからおどろきを隠せない。
自分が率いる部下の前で平然とうそをつくなんて……この人、いったい何を考えているんだろう……?
今すぐに超能力を使って一ノ瀬くんの考えを読みたいところだけど、残念ながら私には読心術が使えない。
昔から、心の声に関する超能力を使うのがどうしても苦手なんだ。
同様に、相手に自分の心の声を届けるテレパシーもダメダメで、超能力者なのに不便を感じる場面がけっこうある。
ていうか、苦手ってわかっているのなら、こういうときのためにもっと練習を積んでおくべきだったな……。
情けない気持ちでいっぱいになって、がっくりと肩を落とす。
でも、そんな私よそにを、Regulusのみんなはお祝いムード。新しい仲間として迎え入れてくれた。
「茉紘さん、これからよろしくお願いします!」
「何があっても俺たちが全力で守りますんで!」
盛り上がっているところ悪いけど……今さら『私たち、本当は付き合ってないんだよ』なんて言っても、誰も信じてくれないんだろうな……。
ていうか、一ノ瀬くんがうそをつかなければ、私はここまで悩んでないのに。
いったい何を考えているのか、あとで本人に直接問い詰めよう。
ついでにお説教もしないとね!
――ええーっ⁉ いっ、一ノ瀬くん⁉
何故か突然一ノ瀬くんが、さらっとウワサを肯定したものだからおどろきを隠せない。
自分が率いる部下の前で平然とうそをつくなんて……この人、いったい何を考えているんだろう……?
今すぐに超能力を使って一ノ瀬くんの考えを読みたいところだけど、残念ながら私には読心術が使えない。
昔から、心の声に関する超能力を使うのがどうしても苦手なんだ。
同様に、相手に自分の心の声を届けるテレパシーもダメダメで、超能力者なのに不便を感じる場面がけっこうある。
ていうか、苦手ってわかっているのなら、こういうときのためにもっと練習を積んでおくべきだったな……。
情けない気持ちでいっぱいになって、がっくりと肩を落とす。
でも、そんな私よそにを、Regulusのみんなはお祝いムード。新しい仲間として迎え入れてくれた。
「茉紘さん、これからよろしくお願いします!」
「何があっても俺たちが全力で守りますんで!」
盛り上がっているところ悪いけど……今さら『私たち、本当は付き合ってないんだよ』なんて言っても、誰も信じてくれないんだろうな……。
ていうか、一ノ瀬くんがうそをつかなければ、私はここまで悩んでないのに。
いったい何を考えているのか、あとで本人に直接問い詰めよう。
ついでにお説教もしないとね!


