ワケあり転校生×総長さまの甘くてキケンな溺愛契約⁉

「それじゃあ、彩城はあの席に座ってくれ」

 先生が一つだけ空いてる席を指差した。

 わあっ、ラッキー! 窓際の一番後ろの席じゃん!

 しかも、教室のすみっこだから、何かと目立ちたくない私にはぴったり。

 さっきは幸先悪いだなんて思ってたけど、私ってなんだかんだでついてるかも!

 ぱあぁっ! と目の前が明るくなったようにテンションが上がったのも束の間。静かだった教室の空気がどよめいた。