ワケあり転校生×総長さまの甘くてキケンな溺愛契約⁉

「昴さん、お疲れ様です」

 ギィ……、と軋む音を立てて開いたドアの向こうから声が聞こえる。

 部屋の中へ視線を移すと、大勢の男の子たちが一ノ瀬くんに頭を下げていた。

 角度まできっちり揃っていて、Regulusの統率力の高さがうかがえる。

「これが、Regulus……? 本当に暴走族⁉」

「ああ。Regulusは昔から規律や礼儀を重んじるチームだからな。さあ、行くぞ」

 目を見張る私を連れて、一ノ瀬くんは教壇に立つ。

 すると、Regulusのメンバー全員が一斉にこちらに注目した。