ワケあり転校生×総長さまの甘くてキケンな溺愛契約⁉

「どうしてもRegulusに入らなくちゃダメ⁉ 私、暴走族には喧嘩や暴走ばかりやってるイメージしかなくて……。無理かもしれないけど、怖い思いはしたくないんだよね……」

「たしかにそれは否定できないけど、最近は至って平和だぞ」

「ふ、ふーん?」

「いまいち信じられないって反応だな……」

 一ノ瀬くんはボソッと呟くと、突然何かを思いついたように、「あっ」と声を上げた。

「じゃあさ。今日の放課後、俺に付き合ってくれよ」

「付き合う⁉ え……、どういう意味?」

「Regulusのアジトに一緒に行くんだよ」

「アジト⁉」

「ああ」

一ノ瀬くんはうなずいた。

「百聞は一見に如かずだ。これ以上俺があれこれ語って聞かせるより、実際にRegulusの様子を見学してもらったほうが早いからな」