ワケあり転校生×総長さまの甘くてキケンな溺愛契約⁉

「しかも、藤崎は極度の女子嫌いだからさ。万が一、彩城に何かあると心配で……」

「ありがとう。でも、大丈夫だよ」

「え?」

 いまいちピンときていない一ノ瀬くんに、私は胸を張っこう言った。

「だって私、超能力使えるし!」

「ん? あれ? やっぱりそうなのか……?」

「何?」

 急に眉間にシワを寄せる一ノ瀬くん。私がきょとんとして聞き返すと。

「いや……今さっき、『超能力使える』って言ったよな? だから、彩城って……やっぱり超能力者なのか?」

「あ……」

 どっ、どどどどうしよう⁉

 話の流れでうっかり口をすべらせて、一ノ瀬くんに私の秘密をバラしちゃった……。