ワケあり転校生×総長さまの甘くてキケンな溺愛契約⁉

「なんならAntaresの戦力として、是非とも生徒会役員に……」

「あっ、ずるい! まひろん、入るなら絶対にMonocerosのほうがいいよ!」

 二人が私をスカウトしようとしたそのとき。いきなり肩をつかまれ、後ろにぐいっと引っ張られる。

 気づけば私は背後から、長い両腕に守られるように抱きしめられていた。

「茉紘は、俺の彼女だから」

 ぽつりと落ちてきた、ぎこちないながらも独占欲全開のセリフに顔を上げると、背後から私を抱きしめる昴くんがこちらを見下ろしていた。

 暗がりの中でもわかるくらい、顔が真っ赤に染まっている。