ワケあり転校生×総長さまの甘くてキケンな溺愛契約⁉

「実は私、超能力者なの!」

 大きな声で告白したとたん、藤崎くんと御子柴くんはびっくりしたように目を見開いた。

 Labyrinthのメンバーは、おどろく人もいれば鼻で笑う人、怯む人と反応はそれぞれだ。

「おい、ボサッとするな! やれ!」

 天堂くんの声に我に返ったlabyrinthのメンバーたちが、私を狙って走ってくる。

「行くぞ、茉紘」

「うん!」

 私と昴くんは背中を合わせて、襲いかかるlabyrinthのメンバーを迎え撃った。

 次から次へ、攻撃をしかけてくる敵を数人まとめで壁目がけて吹っ飛ばしたり、風を起こしてなぎ払ったりしてバタバタと倒していく。

 大勢の前で超能力者だと打ち明けたからか、心が軽くなっていて、いつもよりうまく能力をコントロールできている気がする。