ワケあり転校生×総長さまの甘くてキケンな溺愛契約⁉

「じゃあ、RegulusやMonoceros、Antaresまで襲撃していたのは……」

「きみと一ノ瀬昴がぼくにしたことへの連帯責任として、彼らにも痛い目に遭ってもらった、ってわけ」

 関係ない人たちを巻き込んでおいて被害者面するなんて……天堂くんに対して、怒りを通り越して呆れてくる。

 しかも、私と昴くんを悪者にしているみたいだけど、天堂くんに復讐されるようなことはしていない。

 むしろ今まで、Labyrinthのしっぽをつかめないまま翻弄され続けていた記憶しかないんだ。

「逆じゃない? 天堂くんが私たちに嫌がらせしてただけでしょう?」

「とぼけるな!」

 天堂くんが眉間にシワを寄せて私を怒鳴りつける。こちらを睨む彼の瞳には、どす黒く濁った憎しみが渦巻いていた。