ワケあり転校生×総長さまの甘くてキケンな溺愛契約⁉

 私が手のひらを前に向けただけで吹っ飛ばされた結果。フェンスに激突した不良3人組は、誰一人と目を覚ますことなくのびていた。

 あまりにも身動き一つしないから、生きているのかどうか不安だ……。

 一応3人組の近くに寄って様子を確認してみると、かすかに呼吸音が聞こえてくる。

 ……よかった。3人共、ただ気を失っているだけみたい。

 命に別条がないことを知って、ほっとし……ている場合じゃない!

 どうしよう……。もしこの人たちが私が超能力を使ったことを覚えていたら?

 それで、このことが学校中に広まってウワサになったらどうしよう……⁉

 いやでも待てよ。私が不良たちを吹っ飛ばしたのは、ほんの一瞬の出来事だったはず。

 だとしたら、あの3人だって……私が何をしたかなんてよくわかってない。

 つまり、私が超能力者だということがバレてない……ってことだよね? そうだよね⁉

 自分自身にそう言い聞かせて、なんとか気持ちを落ち着かせる。

 とりあえず、不良3人組が起きないうちにここから撤退しよう。

 もし、あの人たちが目を覚まして、また私に絡んで来たら、今度こそ秘密がバレるかもしれないからね。

 急いで自分の荷物をまとめて、屋上の出入口の方へ体を向ける。――その、まさにちょうどそのとき。