ワケあり転校生×総長さまの甘くてキケンな溺愛契約⁉

 そうだ。Labyrinthがどうあがいたって、超能力が使える私のほうがずっと強い。

 というか、素性を隠してたくさんの人を襲っておきながら、チーム名が書かれたカードを置いていくような卑怯で卑劣な愉快犯なんかに、絶対に負けない。

「わかった」

 昴くんは私の気持ちを汲んでうなずいた。

「とにかく、茉紘はできるだけ一人にならないように気を付けろよ。外出もなるべく控えるようにな」

「うん!」

 昴くんの言いつけを守って、私は自宅の玄関ホールへ瞬間移動した。

 家の中にいれば、Labyrinthにつかまらないはず……なんて思っていたそのとき、スカートのポケットの中でスマホが鳴った。

 トークアプリからのメッセージだ。差出人はお母さん。メッセージの内容は――。