ワケあり転校生×総長さまの甘くてキケンな溺愛契約⁉

「何でそんな大事なこと、私に教えてくれなかったの⁉」

 感情が抑えきれずに詰め寄る私に、昴くんは「ごめん……」としおらしく謝った。

「……茉紘を危険なことに巻き込みたくなかったんだ」

「えっ?」

「Regulusに入る前に言ってただろ。『怖い思いはしたくない』って」

「言った、けど……」

「それに、あの日は初めての放課後デートだった。せっかく楽しい気分でいるところに怖がらせたり、不安な思いをさせたくなくて、あえて何も伝えなかったんだ」

 昴くんの言葉に、あの日のやり取りが脳裏によみがえる。

『ああ。でも、急用ができてさ……すぐに行かなきゃいけないんだ』

『急用? どんな?』

『聞かないでくれ』

あのとき――昴くんが返答を拒んでどこかへ走り去っていったのは、LabyrinthにやられたRegulusの仲間を助けに行っていたからなんだ。

私は唇を噛みしめた。怖がってばかりだったけど、いざというときに仲間の力になれない自分が情けなくて、悔しかった。