ワケあり転校生×総長さまの甘くてキケンな溺愛契約⁉

「……っ⁉」

 ビルとビルの隙間のような狭い路地に、黒崎学園の制服を着た男子二人がアスファルトの上に倒れていた。

「おい、大丈夫か⁉」

 血相を変えた藤崎くんが駆け寄り、二人の肩をつかんで揺さぶった。

 だけど、どちらもぐったりとしていて、目を覚ます気配がない。

「瑠夏、落ち着いて」

 御子柴くんが我を忘れた藤崎くんを制し、穏やかに言い聞かせた。

「あの二人は気を失っているだけだよ。でも、頭を打っているかもしれないから、無理に動かさないほうがいい」

「わかった……」

 藤崎くんは納得しきれていない様子だったけど、大人しく御子柴くんの言うことに従った。

 ……よかった。倒れている男の子たちを心配する気持ちはわかるけど、今は安静にしたほうがいいもんね。

 ……ん?

「何だろ、これ……?」