ワケあり転校生×総長さまの甘くてキケンな溺愛契約⁉

「仲間が……、やられた」

 その言葉に、場の空気が一瞬にして静まり返った。

「……もしかして、あいつらか?」

 昴くんが心当たりがあるように独り言を呟く。

「悪いけど、この会議はいったん中止にさせて。おれ、仲間を助けに行ってくる」

 藤崎くんは私たちに背を向け、弾かれたように会議室を飛び出した。

 その後を、瞳に不安の色を宿した御子柴くんが追い駆ける。

「茉紘は危ないから待ってろ」

 昴くんが立ち上がり、まっすぐな眼差しで私に言う。でも、私は首を横に振った。

「私も行く」

「えっ?」

「だって、藤崎くんのことほっとけないし……。もしかしたら、何か力になれるかもしれないでしょ?」

「茉紘がそこまで言うなら……、遅れんなよ」

「うん!」

 私は大きくうなずいて、昴くんと一緒に外へと走り出した。