ワケあり転校生×総長さまの甘くてキケンな溺愛契約⁉

「そうだけど、そこまではしゃぐようなことじゃないから」

 昴くんは呆れたようにため息をついて、「これ以上目をキラキラさせんな」と私をたしなめた。

 どうしたんだろう? あまり嬉しそうじゃないみたい……。

「たしかに俺は一人っ子だし、親父みたいにいずれあの病院を継ぐことになると思う。……でも、だからこそ、昔は苦労してきたんだよな」

「苦労……?」

「『一ノ瀬家の人間として相応しい大人になるように』って、幼い頃から勉強漬けで、娯楽も制限されてきた。仲が良かった友達がいたのに、『悪い影響を受けたら困る』と引き離されたことも何度もある」

「…………」