ワケあり転校生×総長さまの甘くてキケンな溺愛契約⁉

     ◆

「茉紘、一ノ瀬総合病院って知ってるか?」

 昴くんの胸の中で、聞き覚えのあるその病院の名前を耳にしたとたん、私はコクンとうなずいた。

「うん。この駅の近くにあるかなり大きな病院だよね。それがどうかしたの?」

「おどろくかもしれないけど……実は俺、そこの院長の息子なんだ」

「ええっ⁉」

 衝撃的な告白に、私はがばっと顔を上げた。

「院長の息子……じゃあ、昴くんは御曹司ってこと⁉」

「ああ」

 ……やっぱり。名家のお嬢様と婚約するぐらいだから、昴くんはいいところの御曹司だろうと予想していたけど、まさかそこまでとは。

そう思うと、彼から漂う気品の良い雰囲気や、放課後デートにホテルレストランのアフタヌーンティーを予約しようとした世間ズレした行動にも納得がいく。

「す、すごい……! じゃあ、昴くんはお医者さんになって、お父さんのあとを継ぐってこと⁉」