ワケあり転校生×総長さまの甘くてキケンな溺愛契約⁉

 白い振袖を着た瞳ちゃんの写真だった。

 長い髪は綺麗にまとめられ、メイクも施されているけど、紛れもなく瞳ちゃんだ。

 だとしたら、これって――。

「……お見合い写真?」

「茉紘ーっ、聞き忘れてたけど飲み物どうする……って、茉紘⁉」

 ハッと我に返ると、昴くんが私の両肩をがしっとつかんでいた。

「おい、大丈夫か⁉ 顔色悪いぞ!」

「だ……」

大丈夫、と答えようとした瞬間、クリアだった視界が半透明にぼやけていく。

「おい、どうした? 何で泣いてんだよ」

「ごめん……。見ちゃっ、た……」

「え?」

「瞳ちゃんの、お見合い写真……。ねえ、昴くん。瞳ちゃんと婚約してるんでしょ?」

瞬間、気まずい空気が流れる。でも、今のがきっかけになったのか、抑えていた気持ちが涙と一緒にあふれ出して止まらない。