ワケあり転校生×総長さまの甘くてキケンな溺愛契約⁉

 昴くんに連れられたのは、駅からほど近い場所に建つ洋館のような大きなお屋敷だった。

「ここ、どこ……?」

「俺んち」

「えっ⁉」

 このお屋敷が昴くんの家⁉

 瞳ちゃんとお見合いするくらいだから、たぶんお金持ちのご子息なんだろうなと思っていたけど、どうやらその予想は当たっていたらしい。

「ほら、あがって」

「え、えっと……」

 びしょ濡れのままお屋敷の中にあがってもいいのかな?

 迷ったけど、「早くしないと風邪引くぞ」と昴くんに急かされて、結局お邪魔することにした。